顔面読書日記
毎週水曜日深夜に更新(時々ずれ込むことあり)


ウル
文明を意識的に後退させた惑星ジージョ

02.2.16
とうとう「変革への序章」の下巻を読み終えてしまった。大事に大事にラストまでちびちび楽しんでいたのに。終わっちゃったんだよー!

下巻にはいってすぐ、やな予感がしたのだ。話がでかすぎるよ。果たして話は完結してるのか?
予感は的中。3部作の最初の巻だった‥‥
こんな形で突き放されるなんてー!!
もうめっちゃくちゃ緊迫したところで切れてる。

ああ第2部の発売まで待たなくてはいけないのか。この心の隙間を何で埋めよう。
あっ! 宮部みゆきの「ドリームバスター」買ってあったんだ。ラッキー。

今日のカットは「変革の序章」に登場の種属のひとつウル。脇の下の育児嚢に夫を入れて強さ抜群の女性ウル。女だったら『ポケットサイズウル夫』が欲しくなるはず。

「変革への序章」下巻・デイヴィッド・ブリン・酒井昭伸訳
ハヤカワ文庫・¥900


ナユーグルライタ

少女は肉体を取り戻せない。
誰が救えるのか?

02.1.9
2002年初めての顔面読書日記の更新です。気を引き締めてかからねば。

世の中はハリポタブームで、翻訳ファンタジーが続々出版されてます。ファンタジー好きにはうれしい年始め。だからこそ言っておきたい。国内のファンタジーもいいのがあるんだよ。上を行くファンタジーを知って欲しい。

上橋菜穂子「虚空の旅人」を読んでちょうだい。
「守り人3部作」を読んでちょうだい。
アジアの香りがふんだんに詰まった架空の国々。その世界に重なる異質な精霊世界。冒険につぐ冒険の始まりなのだ。子どもの頃のドキドキワクワク感を取り戻そう。自分に都合のいい魔法は一切無し。どうやって危機を切り抜けるかは、読んでのお楽しみ。

守り人3部作
精霊の守り人・闇の守り人・夢の守り人 各¥1500
主人公バルサは若くもなく美人でもなく、職業は用心棒だ。こんなヒロイン見たことない。かっこ良さに参った。冒険活劇を楽しもう。
虚空の旅人 ¥1500
「精霊の守り人」でバルサに助けられた皇太子チャグムの物語。チャグムの成長にファンはうるうる。
全部、上橋菜穂子作、偕成社。
図書館でも書店でも分類は児童文学。


クリスマスツリー

こんなところに寝ころぶとよろし。

01.12.26
実家に帰省した行き帰りに読んでいたのがこれ。
ディヴィッド・ブリンの「変革への序章」
もう面白すぎ。以前顔面読書にも書き、ふにゃお院長に寄稿してもらったあの知性化シリーズの最新刊ですがな。みんなも一緒に知性化されようぜ。

実家に帰省してわたしのSF好きの根元がわかりましたよ。思い起こせば小学生の頃、冬休みの宿題のひとつに冬の夜空に星座を捜すってのがあったのだ。幼なじみと雪の上に仰向けになって夜空をずーっと見続けた。

山奥の星は奥行きがあるのだ。明るい星の背後にも星、その背後にもまた星。夜空は平面じゃない。地球から見える星はほーんのちょっぴり。それでもこの迫力だ。この宇宙に不思議はきっとある。小学生の確信は今もって続いてる。

この冬、雪国に行かれる予定のみなさん、雪の上に耳まで埋まって星を見よう。仰向けに寝転がって見るってのが大切。
今年は雪が舞っていて星空は見られなかった。残念だなあ。

「変革への序章」上下巻・デイヴィッド・ブリン・酒井昭伸訳
ハヤカワ文庫・¥900