顔面読書日記
毎週水曜日に更新予定(多分、できたら)
02.7.11 『森の死神』には続編があった。『雪の死神』 えー、ブリジット・オベールさん、これはやりすぎでしょう? 『雪の死神』ブリジット・オベール作 香川由利子訳
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手に汗にぎる歯医者さん 痛かったら手で合図してねと言われましても ‥‥ |
02.6.26 歯医者さんの恐怖から逃れるべく、ここは夢中になれるミステリ投入なのだ。 主人公のエリーズはテロの巻き添えになり、全身麻痺、視力を失い、口もきけない。動くのは唯一左手の人差し指のみ。残された聴力だけで殺人事件を推理していくのだけど、自分の考えを表す手段がない。その上、彼女にも危険がせまって‥‥ 物語がエリーズの視点で展開してゆくので、怖さも最上級。イライラ感も最高潮。 『森の死神』ブリジット・オベール作 香川由利子訳
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ビリーは何者だったのか。 何を伝えたかったのか。 |
02.6.19 ミネット・ウォルターズの『囁く谺』はメモを取る価値あり! ロンドンのある家のガレージで、ホームレスの通称ビリーが餓死した。ガレージの冷蔵庫には食べ物が詰まっていたというのに、何故ビリーは餓死したのか。ビリーは何者だったのか。なぜこの家のガレージに入りこんだのか。タイトルの『囁く谺』のとおり、この謎がこだまとなって新たな謎を掘り起こしていくのだ。 謎解きの一方、イギリスのホームレスの生活、壊れかけた家庭の有様が描かれる。 『囁く谺』ミネット・ウォルターズ作 成川裕子訳
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