顔面読書日記
毎週水曜日に更新予定
テレビの中ではどんな顔もどんな出来事も事件も 羊羹のひときれ |
02.2.27 『模倣犯』はすごい。 じっくり読むなんて不可能! SFで泣けると思わなかった『たったひとつの冴えたやりかた』 |
15才の少女の友達は? |
02.2.20 『たったひとつの冴えたやりかた』はいい! 不意をつかれてしまったなあ。 無鉄砲に宇宙に飛び出した少女がエイリアンと出会い、友情を深めていく話。こう書くと平凡SFみたいだわね。しかし平凡じゃない状況が二人をとりかこんでるのだ。これを読んでハンカチやティッシュを捜す羽目になったのはわたしだけじゃないはず。 SFもファンタジーも感動の源は人間の普遍的な心情なのよ。 これを読んで胸を痛めない人は「カビカビでパカパカの心臓」の持ち主。そんな人は3昼夜くらい柔軟剤につかるべきだね。 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア作 朝倉久志訳 ハヤカワ文庫 ¥720 |
伝説から神話へ |
02.2.13 『月神の統べる森で』『天地のはざま』『地の掟、月のまなざし』を締めくくる完結編なのだ。縄文時代から弥生時代への移行期が舞台。ふたつの文化が衝突したとき、どんなことが起こったのか、想像するだにスケールのでかい話なのだ。 うっはー、こういう風に終わるのね。これから読み出す人はノンストップでここまでこれるのか。心底いいなー。みんな読め読め。 挿し絵と表紙は東逸子。美しくて甘味少な目。子どもの頃読んだら、きっとこの挿し絵を夢中でまねっこしただろうな。今、うちの娘がそれやってます。 |