ちょこっと自慢


(文豪カップ&ソーサー、剣客商売)


新潮文庫でYONDAキャンペーンをやってるのを、御存じでしょうか。新潮文庫を買うとカバーの隅に、新潮文庫のマークシールがあり、それを規定の枚数集めると、枚数に応じていろんなYONDAグッズがもらえるのです。本を買うとおまけ付きってことですね。パンフレットにはいろんなグッズが並んでいる。なんて、嬉しいキャンペーンなのでしょう。ついつい燃え上がってしまいました。しかも夫婦で。これから本を買うのは新潮文庫に限ろう、シールを集めてこの文豪カップ&ソーサーをゲットしよう。固く誓いあったのでした。

そして、1年半。さっき届きました。9月2日、午前10時。しかも配達のおじさんが、
「宅急便でーす。」ではなく
「文豪カップ&ソーサーお持ちしましたー。」
うれしいので、ちょっと自慢させて下さい。


思い返すといろんな苦労がありました。ターゲットは文豪カップ&ソーサーにすぐ決まったものの、なにせ100枚のシールが必要なのである。まずは一家総出で、本棚や、段ボール箱の中を片っ端から捜索し、シールを集める。こんなにあるんだから、すでに30枚は固いねなんて言い合っていたら、なんと8枚しか集まらない。どうも、平成9年4月以降刷でないとシール部分がないようなのだ。家にあった池波正太郎の、『剣客商売』『真田太平記』その他もろもろ45册分がアウト!キャンペーンが始まる前の年に夫婦共々『剣客商売』にはまって買い漁ったのだった。ううう・・・これから92冊も買うのか・・・。最初のもくろみはあっけなく崩れ去りました。1からの出発だったわけです。

それ以後というもの欲しい新刊が出てもじっと我慢。これ1冊買う金があれば、新潮文庫が3冊買えるはず。文庫買うなら新潮文庫。呪文のように唱えて、夫婦は耐えしのぎました。たまに新潮文庫以外の本を持っているのを見つけると、口汚く罵りあう夫婦になってしまったのでした。今年5月にようやく100枚溜まりました。そしてようやく我が家にやってきたってわけです。では、ごらん下さい。


これが文豪カップ&ソーサー
こんなのが届きました。
箱

やっと、ここまできたか。
感無量。文庫100冊の重みを感じる。
YONDAくんです。
よんだくん

このキャラクターがかわいい。本屋のレジに置いてあるしおりは6種類。もらってきました。おすすめです。
どきどき
開封

開ける時は興奮しました。
どーん!
並んだカップ

ズラッと並んだ、夏目漱石、川端康成、
カフカ、太宰治。
シュールだ。
漱石をとりあう。
そうせき 夫と取り合いになった漱石。最近家事を手抜きしてるので、言い張れなかった。夫にゆずってあげました。わたしはカフカになったが、カフカでコーヒーを飲むとカップを持ち上げる度に目線が合って、ちょっとコワイ。
コーヒーがうまい!
コーヒー入れた

早速、コーヒータイム。持ち手がないので
熱い!
友達が来たら、どのカップで出そうかな。


今原稿を書いていると、思うんです。あー、新潮文庫の口車にのったんだなーって。文豪カップでコーヒー飲むのはじんわりとうれしいですが、さすがに100冊はきつかった。(家計にかなりひびきました。)
いちばん良かったのは文豪カップ&ソーサーをもらえたことより、最近ちっとも読んでいなかった日本の作家に目がいったことでしょう。んー、なんだか新潮文庫のまわし者くさい言い方だがしょうがない。(新潮社とは何の関係もないです。あったら、別の手口で手に入れたでしょう。)口車にものってみるもんです。

これから集めて見ようと思ってらっしゃる方、まずは『剣客商売』から始めてみては、どうでしょう。きっとはまります、続けて池波正太郎を読み進めていけば、あっという間に20枚はいきます。これに宮部みゆき帚木蓬生山田詠美と進んでいけば・・・。


ただ忘れちゃいけないのは、シールの付いていない新潮文庫がまだ出回っていること。これで88枚目だと勢い込んで買っても、シールのついてないことが。これで何度がっかりしたことか。でもね、すかさず本屋に返品に行くとか、すり替えに行くなんていうのは大人気ないからやめましょうね。買う前に点検しましょう。


剣客商売
池波正太郎
新潮文庫 480円

この1冊を読んだのなら、1か月でシリーズ全部を読んでしまうことでしょう。そののち時代物をあさる自分を発見することでしょう。それほど吸引力のある小説です。また読み返しちゃったよ。